お知らせ

        人を育てる中教研

                 福島県中学校教育研究会長 高澤 正男

  まだ若い頃でしたが、10月の県教育研究協議会の公開授業を参観する機会に恵まれました。授  

 業者は、私と同年代の方でした。「ディベート」の授業でした。今では、学校教育にディベート

         は定着している感があります。しかし、当時としては、かなり先進的な取組でした。 

 自分の授業にディベートを取り入れようとしていた私にとっては、実にタイムリーでした。ルールに基づき、生き

生きと活発に討論をする生徒の姿は、私にとっては、神の啓示のようでした。「あなたも、ディベートをやりなさ

い」そう聞こえました。

 授業者は、「ええと」「あのう」「そのう」などとは、一切言いません。指示が明快かつ簡潔でした。授業に適度

な緊張感があり、テンポよく進んでいきます。普段から、こういう授業であることは、容易に想像できました。

 中教研の県大会には、様々な人の思いや願いがあり、授業を通してドラマがあると思います。次年度からは、各支

部の実態を踏まえ、県大会の開催方法を大きく変えることになります。研究主題と副主題を設定し、研究を進めてい

く研究サイクルも変えていきます。

 これからも、中学校の先生方にとって、数少ない県レベルの授業公開の場となる県教育研究協議会の役割と使命を

維持しながら、約2600名の会員の皆様とともに、より魅力的な研修の場となるよう、「人を育てる中教研」であ

り続けるために、前に進んでいくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。